毎天在両国

今日から9日まで入谷の鬼子母神で朝顔市が開かれています。40万人の人手だそうですが、季節ものだし、行って見ることにしました。思い立ったのは午前中だったのですが、汗だくになって朝顔柄の浴衣を着て、博多帯をなんとか結んで、家を出たのがちょうど12時。うわぁっ、暑い！・・・明日はもっと暑くなるとか。着物で歌舞伎座へ行くのはやっぱりあきらめよう。

入谷駅を出ると通り中屋台でいっぱい。通りの片側は食べもの屋台、もう片方は朝顔の鉢植えがびっしり並んでいます。

遠めにスカイツリーが見えます。暑いんだけど、浴衣姿の人もチラホラ。

鬼子母神にお参りする人は案外少なくて、大勢の人が朝顔の鉢植えを選んだり、写真を撮ったり、屋台を冷やかしたり。かわいい朝顔のお守りが売っていました。きれいな青色の朝顔がついたお守りをひとついただくと、おじさんが金属の板を打ち鳴らしながら、お念仏を唱えてくれました。あの金属の板は火打石？


朝顔はカンカン照りの中、残念ながら花はしぼんで葉っぱもぐったり。

朝顔もいろんな種類があります。ききょう、矢車、西洋朝顔・・・色もいろいろ。私は四色咲きの立派そうな鉢を買いました。2000円也。おばちゃんに”いいのを選んでください”というと、プロですからと、茎がしっかりしている一鉢を選んでくれました。朝と夕方にたっぷりお水をあげるといいそうです。たっぷりってどれくらい？

朝顔を買ったら、あまりの暑さにウロウロするのもしんどくて、通りの傍のうなぎやへ入りました。

天才バカボンに出てくる泥棒が背負っている風呂敷と同じ唐草模様の暖簾がかかっているお店です。週末時々前を通るんだけど、お昼時はいつも開いていなくて。・・・先日、くたくた疲れてしまった仕事帰り、豚骨ラーメンでも・・・と思い寄ってみました。
もともと屋台でもつ鍋をやっていたとか。店内は九州、博多一色で、絵心のある店長らしく手書きのPOPがいっぱい。下町風・・・と言うよりは、屋台風なんでしょうね。


ラーメンの前にちょっと摘まもうと思って、ポテトサラダと宮崎地鶏南蛮とビールを注文。付き出しには豆腐に塩昆布をのせて胡麻油を垂らしたものが出てきました。これも博多風？ちょっと中華風冷奴に似ています。中華風冷奴は、豆腐に塩をちょっとパラパラ振って胡麻油をちょっと垂らします。簡単だけど案外美味しいのです。ピータンがあるとナオ善し。


ポテトサラダが出てきました。美味しそう！梅味のドレッシングが思いがけなかったですが、結構いけます。ビールをグビグビ・・・。


宮崎チキン南蛮です。あんまり食べたことなかったんだけど、”チューボーですよ！”で見ていて食べてみたかったの。タルタルソースがたっぷり、もったり。うーん、唐揚にタルタルソースかぁ・・・。これは間違いなく、太る！でもビールによく合うのよね。グビグビ・・・。ビールを飲み干しちゃったんで芋焼酎ロックをオーダー。・・・焼酎にも合うのよね。チビチビ・・・。

豚骨ラーメンを食べたくて入ったんだけど、もう満腹、食べられません。ここは焼きラーメン（？！）が名物だとか。そんなもの美味しいンかいな、と思わないでもありませんが、いずれにしても、また今度。

アパートへの帰り道にあるので、夜時々立ち寄ります。・・・が、開いている時が滅多とありません。引越ししてきたばかりの半年前ぐらいは毎日開いていた気がするんだけど。ここはお昼のお弁当が名物で、500円で買えるいろんなアジア風弁当が売っています。お茶（蓮茶？）のサービスがあるし、アジア風デザートまで付いています。ここらで働いている人にはありがたいと思う。夜は、私が知る限り、あんまり人が入っていません。冬場にアジア鍋とかやっていた時の方がお客さんは流行っていたかも。

私はいつもは生春巻きを注文するのですが、今回はサテを注文。もちろんビールも！

チキンのサテが出てきましたが、なんだか想像していたのとちょっと違う。もうチョッと焼き鳥っぽいかと思ったんだけど。上のピーナッツソースはしっかりとしたピーナッツ本来の味して、よくあるサテソースとは違います。もうちょっと甘辛くてもいいと思うなぁ。パクチーをちぎってパラパラとサテの上にくっつけて食べます。・・・まぁ、いっか。


こちらはキーマカレー。ちょっとピリ辛で美味しい。中には固ゆでされた卵一個が丸々入っています。ここにもパクチーをちぎってパラパラと混ぜて食べます。・・・うーん、美味しいではないか。やっぱり初夏にはカレーよね！

途中、お馴染みさんっぽいお爺さんが入ってきました。お店の人と友達なのかなぁ。奥の席に案内されています。お店の人は日本語は達者なのですが、色黒で皮膚の感じが東南アジアっぽい。タイ人？

今日は晴れ！気分もよく、久々に着物に挑戦することにしました。

残念ながら夏着物は持っていないので、くるりオンラインで購入した紫色の朝顔柄のゆかたを、半襟、白足袋をつけて着てみました。半襟と言っても襦袢ではなくスリップにクリップで半襟だけをくっ付けるタイプ。夏や暑くて襦袢は着てられません。初めて兵児帯を結んでみました。エアコンをガンガン入れて、本を見ながら四苦八苦。まぁ、兵児帯だし、適当で・・・。三部紐に緑色のガラスの帯留をつけて出来上がりです。・・・実は来週、歌舞伎座に四谷怪談を見に行くんだけど、その予行演習のつもり。半襟をつけていてもゆかたで歌舞伎座ってダメなのかなぁ。

せっかく着付けたので、近所のお蕎麦屋さん《穂乃香》に行ってきました。・・・近所のはずなんだけど、なかなか見つけられず、汗をカキカキ同じところをグルグル・・・。ちょろっと黄色い暖簾がかかっているだけで全然目立ちません。ぐっと大きな一枚板の引き戸を開けると、カウンターといくつかのテーブルが並ぶ店内は結構一杯。カウンターへ座り、エビス生ビールを注文！蕎麦の実が散っているゆず味噌と一緒に出てきました。・・・ぐぐっと一気にあおります。暑かったんで、まぁ、ウマイ！おばばがゆかた姿でカウンターで一気にビールを飲むなんて、ビール会社のCFに使ってもらいたい。

カウンター前の電動石臼には、今日のお蕎麦が紹介されています。今日は茨城のお蕎麦です。

北斎そばとトウモロコシのてんぷらを注文しました。

こちらがトウモロコシのてんぷら。塩がかかっていて、そのまま食べます。さくさくっとした食感で、トウモロコシは甘く、美味しい！ビールにとっても合うお味です。・・・残念ながら、お客さんが多いせいか、出てくるタイミングが遅くて、ビールはほとんど飲み干してます。・・・昼間っからガンガン飲むのもなんだし、ちょっとガマン。


そのあとすぐに北斎そばが出てきました。せいろは二段になっています。手前にあるのは山椒ですね。鴨の脂で甘め出汁はちょっととろっとしています。お蕎麦をちょっと出汁につけて、ずるずるっ。美味しい・・・。お出汁の中には大きな鴨のつみれも入っています。・・・蕎麦食いではないので、よく分からないのですが、おそば自体はきっと前に行ったほそ川の方が美味しいんだろうな。

店内は家族連れも多いのですが、男性のお一人様も結構来ています。外で待っている人もいて、かなりの人気店。メニューを見ると、日本酒もつまみも充実しています。夜、ふらっと飲みに来るものいいかも。

日経新聞に広告が載っていて気になっていたこの本、帯には“これほど中国をこき下ろした本があっただろうか？”とあります。・・・うーん、本を開く前から、やる気満々です。

全体的にはとても読みやすくて、全く新しい視点ということではないのですが、分かりやすい。中国の歴代王朝が同じパターンを繰り返していて、必ずナンバー2はつぶしてしまうことなどは、今でもその通りです。会社の中でも自分の後継者を育てないのよね。でも、純粋な漢民族の国家は少なく、隋や唐も漢民族の王朝ではなかったことは認識していませんでした。そう言えば鮮卑族って教科書に出てた気もする。

近代の部分は、整理されていて分かりやすかったのだけれど、事実関係はともかく、その評価やコメントがかなり一方的な視点で書かれていて、確かにこき下ろしてはいるのだけれど、テレビ番組の日中間のコメンテーターが言い合っているような感じ。・・・それでも初めて知った事実もあります。通州事件は全然知りませんでした。通州と言えば、私は西瓜祭ぐらいしか思い浮かばない北京の郊外であんな陰惨な事件があったなんて！あと、盧溝橋事件が劉少奇の工作だったとは！・・・うーん、毎年7月7日は緊張の1日なんだけど。初めて北京に行ったとき、盧溝橋のそばの記念館に掲示してある写真に衝撃を受けたのですが、あれもプロパガンダってことなんですねぇ。

・・・戦後の中国をめぐる日本の政治家たちの政争のくだりや、日銀と中国がつるんでいる云々のところに来ると・・・、残念ながら私には理解不能です。日銀へのプレッシャーと尖閣への領海侵犯が連動してるって、ホント？