毎天在両国

吾妻橋で下船かと思いきや、先の言問橋付近の二天門での下船でした。変な形のキャプテンハーロックとか言う船は吾妻橋で泊まっていました。いくつかクルーズの会社があるようです。

吾妻橋を過ぎて駒形橋のたもとにある浅草むぎとろへ。船の上からもお店が見えたので近いのかと思ったら、炎天下の中、結構歩きます。駒形堂の前ではこの暑いのに羽織袴と色内掛けを着た花嫁衣裳の二人が写真撮影をしています。シチュエーションは日本なんだけど、やっていることは中国人っぽい。お台場のハリボテ感といい・・・、ここは日本だよね。

お店は駒形堂の真横にあって、改装したみたいでキレイ。２階に案内されました。お客さんはオババばかり。店員さんはみんな夏着物を涼しげに着ています。


席に着いた途端、汗が嘘のようにぶぉーっと吹き出てきます。さっそくビールとむぎとろセット、水ナスのサラダを注文。

セットの卵が出てきました。それよりもまずビール！


水ナスのサラダ。切っただけの水ナスに生姜と大葉の千切りが乗っています。水ナスは関西のものだと思っていたので、ここで食べられるなんてシアワセ。お醤油をたらしてパクリ。ふわっとした歯ごたえとジューシーな水気がじゅわっときて・・・、やっぱり美味しい。甘くないけど、水ナスはやっぱり果物っぽい。


写真写りが悪いですが、ぼってりしたむぎとろやってきました。最初から味がついています。

麦ご飯です。ぼわぼわっとした食感がお米とは違って面白い。麦とろをたっぷりかけて、青海苔を振ってずるずるっと口の中にかき込みます。麦とろの量がかなりあるので、たっぷり掛けていただいた方がいいみたい。ずるずるっ・・・、元気が出そう。

 
最後にとろろを使ったおかきが出てきます。濡れおかきっぽいのもあって、ちょっと微妙。・・・？、これは美味しい？

店内は落ち着いていて食器や内装もステキ。外人さんを案内するのにもいいかも。

両国に来て行ってみたかったこと、隅田川クルーズ。浴衣を着て万全の準備をして船乗り場へ。近場を回るのにしようと思ったのに、乗り遅れてしまってお台場まで行く結構遠出のクルーズに乗り込みました。乗船客は親子連れや観光客等、意外と多い。外人さんもね。子供を連れたお父さんや外人さんは2階デッキへ。すっごく暑そう。私は１階のデッキに陣取りました。

まずは浅草方面へ。それからUターンしてお台場方面へ向かいます。両国近辺の水辺の風景はこんな感じ。これからドンドン海へ向かいます。

遠くにスカイツリーが見えます。それにしても汚い水の色。隅田川はきれいになったって聞いたような気がするけれど（違う河だったかしら？）、茶と緑が混ざった濃いオリーブ色（茶が多め）です。船上はあんまり風は吹かなくて、停泊した時の方が風があって涼しい。

築地市場の横を通って、浜離宮に泊まります。水の上より木の下の方がずいぶん涼しそうです。

観光船なので、周辺の見どころ等がテープでアナウンスされますが、ほとんどが橋の紹介。きっと橋好きにはたまらないのだろうけれど・・・。横須賀で軍港の中をクルーズした時の方が生ガイドだったしずっと面白かった。テープ流すだけなんだから、もう少し音楽をつけるとかワクワク感を演出してもいいと思うなぁ。船から桟橋にとも綱を繋ぐのは女性の船員の方。船長さんが被っているような白い帽子を被って、化粧気は一切なし。船が好きで専門の勉強をして、今この船に乗っているのだと思うけど、・・・この仕事面白いのかなぁ。


竹島桟橋を通ってお台場方面へ。今度は東京タワーが見えます。東京もこうやって見てみると、やっぱり大都会です。大都会パワーは上海や北京にもそれほど負けていません。それでも雲ひとつない白っぽい青空の下で遠めにビルや走っているモノレールを見ていると、レゴでつくったおもちゃの世界のように見えてきます。なんだか人間臭さと言うか、生っぽさと言うか・・・そういうものがあまり感じられません。ここにゴジラが立っていたとしてもきっと違和感ない。


レインボーブリッジ！東日本一のつり橋だそうです。昼間の美しさで言うと、瀬戸大橋の方がきれいかも。羽田空港の高さ制限があって、日本の帆船は通れるけれど、クイーンエリザベス号やタイタニック号は通れないそうです。

わぁ、大きい。まっすぐ、きれい！

お台場が見えてきました。
 
ふーん、こんなところに人が集まるのか・・・。中国のビルにも負けないくらい変な形。自由の女神も建っているし、中国のノリですね。

ここで停泊して、お客さんを降ろし、新しい客を載せ、また来たコースを帰ります。帰りは船室内に入りました。船室内はクーラーが若干効いていはいますが、ブラインドを通しも刺さるような日差しが暑くて・・・。今の時期、ナイトクルーズの方がいいかも。

ぐったりして浅草で下船しました。

毎日暑いんだけど、夏痩せするどころかなんだかますますポッチャリ度が増しています。浴衣を着る時も自分のお腹のお肉で補正が出来てしまうくらい。・・・これはイカン。前から購入していた酵素を使ったファスティングに挑戦しています。

ファスティングと言っても、2日間丸まる食事を酵素に置き換えるもので、2日間のプチ断食です。昨日の朝から始めました。今日の夜の分もさっき飲んだし、あとは明日の朝を迎えるだけ。酵素は黒くて甘ったるいネットリした液体で、氷を入れたり、炭酸で割ったりして飲みました。炭酸で飲むと結構お腹が膨れます。空腹感は酵素を購入した時に試供品でついていたグルコマンナン（こんにゃくですね）の錠剤を飲んで紛らわせました。お腹で膨らむらしく、お陰さまでお腹が空いて空いて・・・といった状態には陥らず。ついでにやっぱり試供品でついていたハーブティーで腸を洗浄。・・・何も食べていなくても便意は起きるのですねぇ。食事を取らず、出すもの出したんだから、それなりの効果が欲しいところ。

さすがに身体にあんまり力が入りません。昨日は二胡のレッスンに行ったのだけれど、今日は外出する気が起きず、家でずっと昼寝をしていました。夕方になって涼しくなってきたので、さっきブラブラ両国寄席に行ってきたところ。ガラガラかと思ったのですが、今日の主任は好楽さんで、結構満席でした。鰍沢という冬の吹雪の中での話。なんでこの時期？と思うのですが、今月の両国寄席は圓朝シリーズで進めているそうで、鰍沢は三題噺のひとつだそうです。三題噺というのは、お客さんから３つお題をいただいて、即興で噺をするというもので、芝浜も三題噺だったとか。・・・即興であれを思いつくなんてスゴイです。関西の方で、以前、鶴瓶とさこばが三題噺をするっというテレビ番組がありました。鶴瓶は器用だったけど、さこばはいつもメタメタだった。

これは両国寄席にある力士の像。狭い場内にもう一つこんなのがあります。両国寄席は、変なところに柱があって、お客さんはいびつに座ることになります。相変わらず客は爺さんばかりでした。

さてさて断食もあともう少し。どれだけ身体がスッキリするのか楽しみです。・・・今の状況から見ると、体重が劇的に減ることは期待できないかなぁ。2日間アルコールも飲まなかったので、これは肝臓によかったかも。

門前仲町のかき氷屋さんから外に出ると、すごくにぎやかな鳥の声が。近づくとペット屋さんで、籠に入った小鳥がびゃーびゃーさえずっています。暑いのに、もうちょっと落ち着いたらどうやねん・・・と思っていると、お年寄りがお孫さんと一緒に何やら覗き込んでいます。一緒に見てみるとタライの中に赤黒いザリガニがわんさかいます。

・・・タライの中に小さい金魚が二匹。動かないし、死んでるみたい。・・・餌ってこと？

あまりに暑く、お腹も空いてきたので、永代通りの商店街で食べ物屋を物色。大手のフードチェーン店もたくさんあるのですが、名物深川飯が有名みたい。っで、深川飯とけんちん汁も出す甘味処”由はら”に入りました。こじんまりした普通の下町のお店なのですが、有名店みたいで店内は色紙がいっぱい。

かなり古いお店みたいで変色した色紙も多かったのですが、私が識別できたのは猫ひろしニャーと書かれた色紙だけ。汗びっしょりでお腹が空いたので深川飯をオーダーしました。

深川めしはあさりの入ったご飯ですね。けんちん汁は七味をたっぷり入れていただきました。暑いけど温かいものをいただくのもホッとします。正直深川めしは以前に食べた清澄白河のお店の方がかなり美味しかったのだけれど、けんちん汁がいい感じ。

隣に座った中年のおばさん二人連れはずっと自分の師匠の愚痴を言ってる。どうやら民芸関係の作家についている人みたい。刺繍とか鎌倉彫とかかなぁ。ワークショップ以外に販売をするためのお店を構えたみたいでそこの方針のことで、一番弟子が友人に文句を言っているみたい。・・・自分の名前でお店を持つとか、教室を持つとか、弟子には計り知れない精神状態で、師匠は師匠なりに挑戦してがんばっているのよ。そんなに不満なら、自分も独立考えたら・・・とか、隣で心の中でチャチャを入れる。・・・愚痴りたいのも分かるけどサっ。

・・・私も、以前は自分こそが頑張らねばって思って挑戦したことを、会社は他の人に渡してしまって、・・・私は今もそれは愚痴っているけれど、・・・結局それがダメになりつつあります。・・・ここで会社が私の出番を演出するのか、他の人を選ぶのか、・・・それよりも、私自身が後始末を引き受ける覚悟があるのか・・・。うーん、会社を辞めたいと思ったのも正直なところ。・・・引き継いだおっさんとは全然合わないし、・・・会社の方針もあるけれど、自分の志や意思が私にとっては大事だからね・・・とは思う。しんどいなぁ。・・・イカン、イカン。


名物のかき氷を注文。氷宇治ミルクです。上はちょっと押し固められているけれど、山の真ん中はフワっフワっ！冷たすぎてキーンとすることもなく、シャキシャキ、シャクシャク、氷の山を崩します。練乳ってかき氷に合うよね！

汗もすっかり引きました。お店は二人のおばぁさんがやっているのだけれど（失礼！ひとりはおばさんかも）、帰りがけに浴衣を涼しそうって褒めてもらいました。ちょっと前までは汗だくだったんだけどね・・・。