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毎天在両国

初めての東京。関西人のお江戸暮らしを思いつくまま。

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上野鈴本演芸場で一流の芸を

江戸情緒を楽しもうと思っていた隅田川花火があまりにも残念で、・・・ちょっと考えて、寄席に行くことを思い立ちました。近くには両国寄席があるのだけれど、ここは毎月1日から15日までしかやっていません。・・・っで、朝顔柄の浴衣を着て、上野鈴本演芸場の夜の部へ。

 
ちょっと地味でレトロな外観。チケット売り場には短い列が出来ています。トリの柳家さん喬さんのHPを見たら割引になるとかで、2800円を2200円にしてもらいました。当日券のみで自由席。映画館感覚です。お弁当が売り切れとの表示があったので、近所の商店街をウロウロしてお寿司をゲットして場内へ。

劇場内も昭和な感じです。

大阪の天神繁盛亭は新しい小屋のせいか、会場内もモダン。天井にはビッシリ協賛した人の名前が書いた提灯が吊ってありますが、こちらは到ってシンプル。でも客席は広くて結構大きな劇場です。お客さんは前三分の一は埋まっています。中年から年配の男性客中心ですね。ピラピラ浴衣を着ているのは私ぐらい。こんな立派な(?)番組表ももらえます。


横浜の賑わい座ではもっぱら創作落語を見に行っていたのですが、今日は古典が中心です。偉そうですが、どの噺家さんもしっかりしていてレベルが高い気がします。関西では落語より漫才中心で、花月の最初の方に出てくる若手は聞くに堪えないレベルもいるのですが、前座の一力くんも一生懸命で結構笑いが来てました。合間に入る色物もなんか大人の芸って感じでカッコいい。都都逸を唸っていた小菊さん。粋で素敵でしたが、両国のお相撲を唄ったものとか三味線の撥捌きがすごかったです。紙きりの正楽さん、切り出す人びとの風景の一こまに唸らされます。お客さんも粋筋で、ろくろ首とか青菜とか、夏の落語の題材をリクエスト。・・・日曜日の夜に寄席に来る人たちって根っからの落語好きなのでしょうか。菊之丞さんが幇間の噺の中で昔の落語家の物まねをするのですが、みんな大笑いです。私にはどの人もヨタヨタの老人にしか見えない・・・。江戸落語は奥が深そうです。

トリのさん喬さんは人情噺を一席。”唐茄子屋政談”です。人情噺のせいか、小さい声で淡々と語るところが多く、うつらうつらする人も・・・。若旦那が案外あっさりと改心しすぎている気がしますが、しみじみお江戸の人たちの情緒がたっぷりと感じられる語りでした。・・・もしも枝雀が演じたら、どんな若旦那になったかしら。


帰りはお囃子太鼓で送り出してもらえます。3000円弱で三時間、たっぷりと一流の芸を堪能できます。・・・癖になりそう。
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上海から両国に越してきました。着物姿でお江戸をぶらぶら。

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