毎天在両国
初めての東京。関西人のお江戸暮らしを思いつくまま。
《色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年》村上春樹
- 2013/05/04 (Sat) |
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時間をかけて丁寧にきっちりと読もうと、このGWでたっぷり時間をかけて先ほど読み終わりました。あの独特の文体をじっくりと味わうことで村上ワールドは楽しめました。村上さんの小説は、いつもストーリーは分かったような分からないような、主人公についても感情移入できるようなできないような、・・・それでも爽やかな文体は本当に風・・・と言うか空気の流れを感じるし、光や色を感じます。聴いたことがない音楽も知っているような気になるし。
主人公が36歳の独身男・・・っていうところが、たとえイケメンであったとしてもちょっと暑苦しいけど、1Q84ほど難解でもなかったし、ストーリーは追えたし、よかったんじゃないかな。心の中の凍土について考え込むには、私自身、年齢を重ねすぎちゃったかも。20代だったら共感できたかなぁ。
村上さんの小説はいろいろ読んだのですが、繰り返し読むのは《スプートニクの恋人》です。手頃な長さなことと、ギリシャの描写がとても素敵で、おまけに主人公の女性達もカッコいい。今回の小説もフィンランドがちょっと出てきたけれど、滞在時間が4日間と短すぎて、あんまり行ってみたいと思うところまでは・・・いかない。
村上さんは戦争やオウムのことも書いたりしているし、そういう作品をもう一度読んでみようかな。
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oyamei
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会社勤め
自己紹介:
上海から両国に越してきました。着物姿でお江戸をぶらぶら。
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