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毎天在両国

初めての東京。関西人のお江戸暮らしを思いつくまま。

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“両国”でうな重

両国の辺りは鳥料理屋さんが多いのですが、同じくよく目につくのがうなぎ屋です。隅田川で鰻がよく採れたのか、滋養がつくので流行ったのか・・・。関西と違って、こちらの鰻はフワフワ!こちらでは一度蒸してから焼いているので、フワフワの食感になるそうです。あと関西は腹開きで、関東は背開きなのは、武士が多い関東は腹切りを嫌ったからと聞きました。・・・味に違いがでるかどうかは???。また、関西のうな丼はまむしと言って、ごはんの間にも鰻が入っています。以前、横浜に居るときもこちらの鰻にハマッテしまっていろいろ食べ歩きました。あとなぜか着物を着ると鰻を食べたくなるのよね。・・・気分の問題かしら?
“両国”という老舗のお店に行きました。レトロな扉を引くと、頑固っぽいおじさん二人が鰻を焼いています。注文してから蒸して焼いているそうで、出てくるまでちょっと時間がかかります。鰻重(上)と肝吸い、ビールを注文。ついでに鰻の肝の佃煮も注文。

肝の佃煮は初めて食べました。生姜がきいていて、アテにいい感じ。講談の会を時々開いているみたい。一度行ってみなければ。

たっぷり、ぼってり、ツヤツヤの鰻はやっぱりフワフワ!美味しい!鰻はいいなぁ。元気とパワーが出てくるし、ちょっとした贅沢をしたようで、いい気分にもなる。
次は明神下神田川支店に挑戦だっ!

両國うなぎ / 両国駅森下駅浅草橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5


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《色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年》村上春樹


時間をかけて丁寧にきっちりと読もうと、このGWでたっぷり時間をかけて先ほど読み終わりました。あの独特の文体をじっくりと味わうことで村上ワールドは楽しめました。村上さんの小説は、いつもストーリーは分かったような分からないような、主人公についても感情移入できるようなできないような、・・・それでも爽やかな文体は本当に風・・・と言うか空気の流れを感じるし、光や色を感じます。聴いたことがない音楽も知っているような気になるし。

主人公が36歳の独身男・・・っていうところが、たとえイケメンであったとしてもちょっと暑苦しいけど、1Q84ほど難解でもなかったし、ストーリーは追えたし、よかったんじゃないかな。心の中の凍土について考え込むには、私自身、年齢を重ねすぎちゃったかも。20代だったら共感できたかなぁ。

村上さんの小説はいろいろ読んだのですが、繰り返し読むのは《スプートニクの恋人》です。手頃な長さなことと、ギリシャの描写がとても素敵で、おまけに主人公の女性達もカッコいい。今回の小説もフィンランドがちょっと出てきたけれど、滞在時間が4日間と短すぎて、あんまり行ってみたいと思うところまでは・・・いかない。

村上さんは戦争やオウムのことも書いたりしているし、そういう作品をもう一度読んでみようかな。

両国“かど家”で軍鶏鍋

4月に大阪から友人が遊びに来た時に一緒に行きました。前々から一度軍鶏鍋を、と思っていたのですが、ひとりで行くのも何だし・・・、誰か来るのをずっと待っていたのです。以前やはり両国にある“ぼうずしゃも”というお店に行ったことがあるのですが、予約をしていないと無理でした。今回は予約もバッチリです。

吉良邸跡をちょっと見てブラブラ歩いていきました。その名の通り、道の四つ角にあるおうちです。文久2年、生麦事件ぐらいの時の創業の老舗です。ちょっと上品な料亭って感じ。通されたお部屋は床の間のある掘りごたつのお部屋で、中庭が見えます。六代目の女将さんによると、自分が子供の頃、池波正太郎さんがよくこの部屋を利用されていたとのこと。ふーん、鬼平犯科帳を読まなくては。


お部屋はこんな感じで落ち着いた和を感じますが、この升の屏風が江戸っぽくてスッキリとかっこいい。

私も関西に帰るときには、ひとつ買って帰りたいです。

お料理はコースで、スープやらミルフィーユみたいになったものやら、鳥料理がいろいろ出てきます。ビールグラスは江戸切子。うーん、よろしぉすなぁ。

メインの軍鶏鍋は、ももやら皮やらレバー、砂肝やら、鳥のいろいろな部位がピンク色で出てきます。まぁ、きれい!

この上の四角いのは鳥の油!鳥にこんなに油の部位があるの?っと驚いていたら、少しずつ集めてこの形に固めているのだとか。鳥は大山で放し飼いしているものを使っているそうです。
黒い八丁味噌で煮るので見た目はこんな感じ。こってりどってり、ちょっとドキッとします。

お味噌は愛知県の有名店から取り寄せたものを更にブレンドしているとか。見た目程、甘くはなく、こってりもしていません。

これまた大山から取り寄せた黄身が大きく盛り上がった卵に絡めていただきます。お肉に味噌味がしみて美味しい。思わず日本酒を注文。砂肝をこりっ、日本酒をぐびっ。うーん、鬼平気分です。
〆はうどんにしましたが、デザートまであって本当に満腹になりました。ご馳走様!

かど家鳥料理 / 両国駅森下駅菊川駅

夜総合点★★★★ 4.0

着物で上野をぶらぶら

空色の着物に茶色の刺繍の帯、草色の帯揚げ、うすい蜜柑色の帯締めを締めて、ちょっと肌寒かったので、白のレースの羽織を着て、上野の美術館へラファエロ展を見に行ってきました。GWで上野はすごい人。動物園へ行く親子連れが一番多かったかも。
西洋美術館も絵の前は人だかりでよく見えない。・・・。こういう時には、音声ガイドが役に立ちます。絵の背景や見どころ等、耳から入ってくるので、分かりやすいし、パネルの説明を読まなくても大丈夫。便利な世の中になりました。歌舞伎や文楽でも音声ガイドは必需品です。フィレンツェでダビンチやミケランジェロの影響を受けながら絵のレベルを上げていったとか、工房を経営し大きな壁画を制作しつつ、多くの銅版画を販売して、ラファエロっぽい絵を広めていった等、へぇ-っと思うことがたくさんありました。秋にはミケランジェロが来るそうです。東京は大家の作品展が多くていいですね。
外は本当にいい天気。木々の緑がきれいです。


美術館の外にはロダンのブロンズがたくさん並んでいます。松方コレクションはロダンものが多いみたい。“考える人”はかなり以前、北京の中国美術館で見たことがあります。80年代の中国は、西洋芸術家の企画展が開かれることは滅多となく、ロダン展は画期的であったと思います。裸婦の絵の前には、それこそ黒山の人だかりでした。・・・今では日本と同じで何でもありですが。
上野の精養軒でお昼にしようと、ブラブラ歩いていると、いきなりパゴダが!北京にはチベット仏教が入っているので白い仏塔はまぁまぁ見るのですが、日本にもあるんですね。

精養軒はすごく人が並んでいて30-45分待ちとの表示・・・。うーん、と考えていると、4階の屋上でも食べさせてくれるみたい。屋上は空いていて並ぶこと無く、すぐ案内してもらえました。

気持ちのいい風が吹いて、贅沢な気分になります。ハヤシライスと生ビールを注文。

・・・ビックリするほど美味しいってことはないですね。伝統の味なのだと思います。
それより、斜め前のテーブルの初老のじぃさん二人連れが気になります。フライドポテトを食べながら生ビールを飲んでしゃべっているのだけれど、一人のじいさんがずっとしゃべる続けている。もう一方のじいさんも相槌くらい打っているのだろうけれど、いくらなんでもしゃべり過ぎとちゃうん?・・・うちの職場にもずっとしゃべり続けるおっさんがいます。途中で割ってしゃべっても、そのおっさんもしゃべり続けるので、二人で同時にしゃべることになってしまう。・・・。

帰りに前から気になっていた御徒町と秋葉原の間の高架下にあるアートショップスペースに寄りました。2k540 AKI-OKA ARTISANっと言うのだそうです。どう読むのでしょ?

個性的な手作りのオーナーショップが並んでいます。ジュエリー、器、家具等、いろいろなお店が並んでいますが、カバン関係が比較的多いかな。漆のアクセサリー屋さんで売っていた帯留めが気になりましたが、ちょっとお高い。葛飾区の職人さん達のコーナーがあり、鼈甲細工がありました。鼈甲の根付がひとつ欲しいのだけれど、これもちょっとお高い・・・と言うか、安いのはチャチイ。印伝もあったけれど、なぜか変な柄のものばかり。ランチョンマットが欲しかったのだけれど、気に入ったものは見つからず・・・で残念ながら、お買い物はなしです。

やなか珈琲の濃いコーヒーで一休み。

着物で歩いていると結構人から見られます。先日、深川の辺りを歩いていると、おばぁから声を掛けられること二回。今日は変な外人さんに写真を撮られました。着物の楽しみは色の組み合わせです。カジュアルなものしか持っていません、数も限られていますが、半襟、帯揚げ、帯締めの色の組み合わせでいろんなパターンが出来上がります。頭の中でこの組み合わせを考えるのが一番楽しい!
次はどこに行こうかしら?

江戸切子教室

アパートから歩いて30分ぐらいのところの江戸切子教室に通っています。亀戸天神のすぐ横にある華硝さんがやっている教室です。水曜日と金曜日の夜と日曜日の午前、午後にやっているので、仕事をしていても通えます。・・・と言っても、研磨機の数が限られているので、1回で受け入れられる生徒数も限られ、予約を取るのがちょっと大変。GW中はお休みなのですが、昨日の夜はやっていました。
両国から亀戸まで、最初は歩いていたのですが、バスが通っていることを発見し、最近はバスを使っています。バスは土地勘がないと難しいですよね。北京では時々バスを使っていましたが、路線がすごく多くて分かりにくい。キオスクに路線地図が売っているのですが、虫眼鏡がおまけに付いているくらい字が小さくて、やっぱりよくわかりません。なんとなく勘で乗ってました。両国から亀戸まで、やはり目印になるのはスカイツリーです。昨日は夜のコースでしたので、上品にチラチラ光るスカイツリーを見ながら帰りました。途中のラーメン屋さんを覗くと、お相撲さんがラーメンを啜っていました。
こちらが初めて持ち帰った切子のぐい呑みです。

色ガラスの生地に、道具を使ってマジックで設計図を書く割り出しという作業の後、その線をなぞるアラズリという研磨機で削る作業があります。更に仕上げダイヤという研磨機でその線をシャープに磨いていきます。本当は更に細かい研磨機で細かい模様を入れていく作業があるそうですが、ここは職人さんでなくてはできない作業だそうです。写真のものは仕上げダイヤ部分のみ自分で削ったものです。矢来という模様を練習しているのですが、菱形をきれいに出すのがポイントだとか。ただ線状に削るだけなので簡単なように思えるのですが、ぐい呑みは斜めになっているので、そこをまっすぐに削るのが難しい。手首を返して回しながら磨くのですが、線がよれたり、片側に片よったりします。でも案外と分厚い硝子なので、削りすぎて割れちゃったり・・・というようなことはありません。


これはもうちょっとマシになったものですね。菱形が大きくなりましたし、縁の線の合わせも結構きれいです。

今は、割り出しとアラズリをやっています。割り出しを適当やると、その線通りに削れなくて大変なことになります。削る時は、外側にある電球で照らされた線を目印にして削ります。色ガラスが分厚かったり濃かったりすると、線が見えなくて、訳が分からなくなります。一度濃い色の生地を削ったのですが、全然見えなくて手元が滑りひどいことになりました。今度こそはと薄い色を削ったのですが、今度は光が目に入り、どこが研磨機との接触面かがよく分からなくて、やっぱりひどいことになりました。うーん、何事も修行ですなぁ。

ある程度技術を習得したら、最後にコレっというのを削って職人さんに仕上げてもらい、コースを卒業することになります。早く焼酎グラスぐらいのものを削りたいんだけど、まだまだ時間がかかりそう。
  

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会社勤め
自己紹介:
上海から両国に越してきました。着物姿でお江戸をぶらぶら。

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