毎天在両国

あまりに暑く、お腹も空いてきたので、永代通りの商店街で食べ物屋を物色。大手のフードチェーン店もたくさんあるのですが、名物深川飯が有名みたい。っで、深川飯とけんちん汁も出す甘味処”由はら”に入りました。こじんまりした普通の下町のお店なのですが、有名店みたいで店内は色紙がいっぱい。

かなり古いお店みたいで変色した色紙も多かったのですが、私が識別できたのは猫ひろしニャーと書かれた色紙だけ。汗びっしょりでお腹が空いたので深川飯をオーダーしました。

深川めしはあさりの入ったご飯ですね。けんちん汁は七味をたっぷり入れていただきました。暑いけど温かいものをいただくのもホッとします。正直深川めしは以前に食べた清澄白河のお店の方がかなり美味しかったのだけれど、けんちん汁がいい感じ。

隣に座った中年のおばさん二人連れはずっと自分の師匠の愚痴を言ってる。どうやら民芸関係の作家についている人みたい。刺繍とか鎌倉彫とかかなぁ。ワークショップ以外に販売をするためのお店を構えたみたいでそこの方針のことで、一番弟子が友人に文句を言っているみたい。・・・自分の名前でお店を持つとか、教室を持つとか、弟子には計り知れない精神状態で、師匠は師匠なりに挑戦してがんばっているのよ。そんなに不満なら、自分も独立考えたら・・・とか、隣で心の中でチャチャを入れる。・・・愚痴りたいのも分かるけどサっ。

・・・私も、以前は自分こそが頑張らねばって思って挑戦したことを、会社は他の人に渡してしまって、・・・私は今もそれは愚痴っているけれど、・・・結局それがダメになりつつあります。・・・ここで会社が私の出番を演出するのか、他の人を選ぶのか、・・・それよりも、私自身が後始末を引き受ける覚悟があるのか・・・。うーん、会社を辞めたいと思ったのも正直なところ。・・・引き継いだおっさんとは全然合わないし、・・・会社の方針もあるけれど、自分の志や意思が私にとっては大事だからね・・・とは思う。しんどいなぁ。・・・イカン、イカン。


名物のかき氷を注文。氷宇治ミルクです。上はちょっと押し固められているけれど、山の真ん中はフワっフワっ！冷たすぎてキーンとすることもなく、シャキシャキ、シャクシャク、氷の山を崩します。練乳ってかき氷に合うよね！

汗もすっかり引きました。お店は二人のおばぁさんがやっているのだけれど（失礼！ひとりはおばさんかも）、帰りがけに浴衣を涼しそうって褒めてもらいました。ちょっと前までは汗だくだったんだけどね・・・。

普通の民家を改装したみたいなこじんまりとしたお店です。ガラス戸越しに時々覗いていたのですが、結構人がいっぱいです。先日ふらりと入ってみました。

小さい店内には物静かそうなマスターが一人ポツンといます。・・・ドラマに出てきそうな感じ。結構いろんな豆を使っていて、炒り方も3種類あります。墨田フレンドの深入りを注文。


ここのお店の売りは、江戸切子のマグカップで珈琲が飲めることです。薄い青とピンクのマグカップを数種類置いているみたいです。私のは市松模様。今私が切子教室で習っているのは線のカッティングなのですが、こんなふうに面で削りだすことが出来るんでしょうね。

日曜日の昼下がり、文庫本片手に、ゆっくりと江戸切子のカップで美味しい珈琲を・・・。贅沢ですね。こんなに暑くさえなかったら・・・。

この暑さ、一体どうなってるの？アスファルトの照り返しもあってか、体感温度は40度くらいに感じる。江戸切子教室の帰り、あまりの暑さに錦糸町の蕎麦屋で休憩しました。看板に”のぎくの味”と書いてあります。大きいお店かと思って縄のれんの後ろの引き戸を開けると、カウンターだけの小さなお店で、ご主人がクーラーの真下でスポーツ新聞を読んでました。

涼しげに思えるすずしろそばと生ビールを注文。すずしろは辛味大根の意味だそうです。冷えた生ビールに一息ついていると、ご主人が鼻歌を歌いながら、おそばを湯で始めました。お話好きのご主人で、へぎそばのことをイロイロ教えてくれます。へぎそばは新潟県のおそばのことではなくて、魚沼のおそばのことだそうです。へぎとはお蕎麦を入れる四角い木の器のこと。ほほぉ・・・。

荒くすりおろした大根とおネギをそばつゆに入れて食べます。

それに魚沼ではおそばは和辛子をつけて食べるのだそうです。辛子はそばつゆに入れるのではなく、おそばにつけるとのこと。うーん、ナンカ変わってる。

ちょんちょんちょんと辛子をお蕎麦に乗せて、ちゅるちゅるっ！まぁ、びっくり！のど越しと言うか、舌触りが普通のおそばとぜんぜん違います。つるつるっと言うか、ぬるぬるっと言うか、ぬめぬめっと言うか。なのに腰は結構しっかりしていて、そばの風味も濃厚です。なんでもへぎそばは海草のフノリをつなぎにつかっているそうです。海草のフノリって？

ご主人の師匠が魚沼でおそばを畑から作っていて、その蕎麦粉を分けてもらっているのだとか。小さい店内の隅に真っ白な花が咲いた蕎麦畑の写真が貼ってあります。

うーん、こじんまりとしたお店ですが、きっとここは名店なのでは？夜にはいろいろお酒のお供も出しているみたいです。涼しくなったら、またちょっと寄ってみたいなぁ。

いつもガラス戸越しに板前さんが正面から見えるデザインのお店で、前から気になっていました。カウンターに座って、お薦めのランチ寿司１２貫とランチビールを注文。１５００円也。


カウンター前のネタを入れる冷蔵庫はカウンターと同じ高さに作られていて、板前さんとの距離がなんだか近く感じます。握りは小さめの一口サイズ。ずらりと並んで美味しそう。

やっぱり夏場はウニですね。美味しい！アップの写真はないけれど、シャコも美味しかった。汁物はシジミのオスマシ。

夜も行ってみたいけど、お昼にちょっとお寿司を摘まむには手頃なお店です。

先日用事があってお昼間に汐留をウロウロ。鼎泰豊を見つけました。・・・懐かしい。台北のお店も行ったことがあるのですが、北京に住んでいた時によく通っていました。上海にもお店はあったけれど、値段が高いし高級すぎてあまり行かず。上海だと小籠包はどこでも食べられるしね。

ランチの担仔米粉とのセットを注文。

おぉ、久々の小籠包が4個。下に敷いていある網目のシートが気になる。やっぱり小籠包のお尻には人参の薄切りがくっ付いておいて欲しい。・・・まっ、いいか。薄い皮がプルプルと震えてカワイイ！それほど熱そうではなかったので一口でパクリ！肉汁で甘くなったたっぷりのスープがじゅわっと口の中で広がります。・・・うーん、やっぱり美味しい。うっとりしてしまいます。

こちらのお店にはちゃんと黒酢が置いてあって、さすが！でも、ちょっとパンチが足りないお味。生姜の千切りもパンチがない。


こちらがビーフンの担仔麺。コクがあるのにあっさりとしたスープで美味しい！もっと香菜が欲しい。このメニューは大陸にはなかった気がします。台湾は麺も美味しいよね。・・・福建省の米線が食べたい！

このランチで1000円弱。中国のこちらのお店は物価に比べてずいぶん高かったので、なんだかとてもお得に思います。・・・まぁ、中国のお店は高級路線で展開していて、ウェートレスさんにオバちゃんはいませんでしたけど。

・・・うーん、やっぱり中華は美味しいなぁ。